いよいよ夏本番となってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
当院では熱中症疑いや感染による発熱で受診される方が少なくありません。
どんな方でも熱中症や感染症の際には水分補給が必要となります。
熱中症のリスクが高い方々は特に注意が必要となります。
ご自身で水分補給などの目安の判断が難しいお子様や高齢の方では
ご家族のサポートが欠かせません。

お子様の場合
大人よりも体重あたりの基礎代謝が高く、体温も高いのが特徴です。
大人と比べて、汗を出す汗腺が未発達なため、うまく体温調節をすることができません。
また体重あたりの表面積が大きいため、環境の温度変化の影響を強く受けます。
気温が高い晴れた日に外出する時も注意が必要です。
晴れた日は、熱くなった地面近くの気温は高く、
照り返しによる熱の影響も大きくなります。
ベビーカーにお子様を乗せて外出されるときは、様子を見ながら十分気をつけましょう。

高齢者の場合
加齢に伴い、発汗などの体温調節機能が低下します。
また、加齢に伴う体内の水分量の低下は脱水症に陥いるリスクを高めます。
脱水は、汗をかく量の低下をまねき、過剰な熱をカラダから放出しにくくなります。
暑さを感じにくくなるため、衣服の着脱や空調の利用などの行動が遅くなるとされています。
脱水による喉の渇き、それに伴う飲水行動を引き起こす「口渇中枢」の機能が低下しています。
このことは潜在的な脱水を引き起こす原因でもあり、脱水の進行を助長することにもなります。

お子様や高齢者の安全のためにも、水分摂取や塩分摂取のお声がけをお願いします。
日中は高温になりますので来院される際には十分、お気をつけください。
火曜日は16時〜19時まで皮膚科外来もございますのでぜひ夕方の診療時間も
ご活用ください。